10年後も、キミと。
部屋に入ったら、大きな窓から夜景が見えた。

「冬だから、空気が澄んでてキレイだね」

そう言って浩平を振り返ろうとしたら、後ろから抱きすくめられた。


「浩平・・・?」

「ゆり、大好きだよ」


優しく私の体を反転させて、向かい合う。

浩平が体をかがめて、おでこ同士がくっつく。

浩平の唇が、私の唇にゆっくりふれる。
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