10年後も、キミと。
受験も終わり、あとは高校の卒業式のみっていう頃になって、浩平と会った。


ひさしぶりすぎて、会話が続かなかった。

でも、まだ別れたわけじゃないから、少しずつ違和感をなくしていけばいいと思ってた。


浩平と最後に会ったのは、一人暮らしの部屋に引っ越していくのを見送った日。

そのまま、ズルズル秋になって。


別れたのは、電話。

言い出したのは、浩平。



「俺たち、もう付き合ってないよな?」


「そうだね、友達に戻ろう」



強がったのは、私。
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