10年後も、キミと。
見上げたら、いつかネットニュースで見た写真のままの、ううん、それ以上にオトコっぽくなってる、雅人くんがいた。


「やっぱりゆりだ、俺、わかる?」

「もちろんわかるよ、雅人くんでしょ?」

「覚えててくれたんだ、よかった」

そう言って、雅人くんはまぶしい笑顔をくれたんだ。



「受賞おめでとう」

「サンキュー。ゆりは、ますますキレイになったな」

「そ、そんなことないよ・・・」


私、いま絶対、声が裏返ってるし、きっと、顔も真っ赤だ。

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