嘘つきなポーカー 2
目の前に出された料理を見て、由佳は目を丸くした。
それはまるで作品のように美しく、繊細で、上品な料理の数々だったからだ。
「すごい…綺麗……」
由佳が驚いたようにそう言うと、和也の父は「だろ?」と得意げに言う。
「うちの親父は一流の料理人だからな!ずっと何十年も修行して、ここまで辿り着いたんだ。」
和也は誇らしげにそう言った。
由佳はこんな上品な料理を口にするのは初めてで、どういうふうに食べたらいいのかも分からないほどだった。
由佳は料理を恐る恐る口にする。
するとあまりの美味しさに、由佳は目を見開いた。
「私、こんな美味しい料理食べたの初めてかも……」
由佳が感動したようにそう言うと、和也の父は照れくさそうに笑った。
「いやぁ、そう言ってもらえると有り難いね。」