嘘つきなポーカー 2
暫くして、奈津子と華代が店に現れた。
奈津子は店に入って和也の父の顔を見るなり、嬉しそうに口を開く。
「あ、おじさん久しぶりー!」
「お、なっちゃん、久しぶりだね。元気だった?」
「うん、超元気!」
奈津子と和也の父は親しげにそう話す。
「お邪魔します…」
その隣で、華代は店の造りに感動したように周りを見渡してそう言った。
「初めまして、華代ちゃん。和也から話は聞いてるよ。」
「えっ…」
「いつも仲良くしてくれてるみたいで、ありがとうね。」
和也の父は華代に向かって優しく微笑んだ。
「由佳、来てたならもっと早く呼んでくれたら良かったのにー!」
奈津子はそう言って、由佳の背中を叩いた。
「おじさんの料理、すごい美味しかったしょ?」
奈津子はまるで自分の事のように得意げにそう言った。