嘘つきなポーカー 2
「奈津子は親父とはもう古い付き合いなんだよ。昔からよく家来てたもんな。」
奈津子の代わりに、和也がそう説明する。
「まーね。娘みたいなもんだよね!」
奈津子がそう言うと、和也の父は「ははは、そうだね。」と笑った。
「奈津子ちゃんと華代ちゃんも、何か食べる?」
和也の父がそう尋ねると、奈津子は残念そうに答える。
「私、もう夕飯食べちゃったんだよねー。こんなことなら食べなきゃ良かったー!」
「私も、もう夕飯済ませてしまいました…」
奈津子に続き、華代もそう答えた。
「そっか、じゃあまた今度だね。」
和也の父がそう言うと、奈津子は肩を落とした。
「おじさんの料理、すんごい美味しいのになー…」
「へぇ、食べてみたかったかも…」
華代も、残念そうにそう呟いた。
「あはは、またおいでよ。いつでも作ってあげるから。」
和也の父は肩を落とす2人に向かって、笑いながらそう言った。