嘘つきなポーカー 2


すると隣で話を聞いていた和也の父が、口を開いた。


「あれ、2人は恋人同士だったの?」


それに答えたのは、由佳でも薫でもなく、その他の外野たちだ。


「そ!校内でも有名なカップルで〜」


奈津子がそう答えると、華代もそれに続く。


「本当に、純情すぎて見てられないんですけどね〜」

「ちょっとやめてよ!桐島のお父さんの前で…」


由佳がそう言うと、和也の父は笑いながら答えた。


「あはは、でも、とってもお似合いだと思うよ。」

「え…」

「2人はきっと上手く行くよ。おじさんの直感、結構当たるよ。」


和也の父はそう言って優しく微笑んだ。



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