俳句ほのぼの
遠き日の…(水中花)
暑い日が続きますね。
こんな日は、海にでも行きたい!
海がダメなら、プールにでも!
プールがダメなら、せめて、
お魚が泳ぐ水槽や、
金魚鉢を眺めて涼む、
というのも、良いかもしれないです。
というわけ、ではないのですが…、
今回の俳句教室のお題は、
水の中のお花、「水中花」となりました。
「え? 水中花?」
教室内はざわめきました。
「水中花?」
「そういえば最近見ないわね」
「昔は縁日とかで見たけど」
「水をかけると、開くお花よね」
「というか、難しいすぎるわよ~」
「そうよねぇ、花全般、とかなら
分かるけど、水中花、って固定され
ちゃうと…」
「というより、水中花、分かる?
若い人は、見ないわよね」
と、この俳句教室では、一番の年少者の
私に、隣の席の奥さんが、声をかけて
くださいます。
「水中花、ですよね…」
たしかに「水中花」名前は聞いたことは
ありますが、でも、20代の私、実際にそ
の花を見たことは、あったかどうだか…。
ちなみに、水中花とは、
「コップなどに水を入れ、その中に
造花を入れて開かせるもの。涼味を
感じさせる」(広辞苑)
そして水中花そのものが、
夏の季語となります。
角川学芸出版『俳句歳時記』によると
「水中花…水に入れると水を吸って開き、
草花の形になる造花。
元来はかんな屑で作った。
江戸時代、酒宴の席で杯に
浮かべたことから酒中花ともいった」
とあります。
でも待てよ…
私、首をひねります。
水中花って、もっとどこかで
聞いたことがあるような…あっ!!
「松坂慶子さんの歌で、
『愛の水中花』って、
ありましたよね!」
「そうね、『愛の水中花』、
あったわね!」
「どんな歌詞でしたっけ…」
早速調べてみると、
松坂慶子
愛の水中花
作詞:五木寛之
作曲:小松原まさし
これも愛 あれも愛 たぶん愛 きっと愛
だって淋しいものよ 泣けないなんて
そっと涙でほほを 濡らしてみたいわ
ひとりぼっちの部屋の ベッドの上で
ちょっとブルーな恋の 夢を見ている
乾いたこの花に 水をあたえてください
金色のレモンひとつ
胸にしぼってください
わたしは愛の水中花
これも愛 あれも愛 たぶん愛 きっと愛
長くなるので、一番のみの歌詞となりますが、
深い意味の詩、ですよね。
と、そのようなわけで、
「水中花」で、今回私が作りましたのが、
こちらです。
遠き日の 祖母の居間には 水中花
季語…水中花(夏)
小学生の頃の夏休み、祖母の家へ
遊びに行くと、水中花があったように
思います。
祖母は現在、当時の家とは別の住まい
なのですが、ハイカラな祖母と水中花が
いかにも似つかわしかったな、と思い出し、
作りました。
そして、お知らせがあります。
私、ツイッターを始めました!
俳句以外の日常生活のこと、
つぶやいていること多いと思いますが、
良かったら、のぞいてみてください。
→@yukino_hai