恋してるって、なんだこれー?
「名前。呼ばれると。ダメなんだよっ」

「なんで?」

「うーん。秘密かなー?」

わらってこたえると、浪崎は。

「教えてくれなぃんだー、んな。信用してないんだっ、」



「んなっ。んな、わけじゃなぃ」


「分かってる。お前は。優しーからなっ」



「友だちがさっ。俺の彼女の事好きなんだって。」

「ダメだよっ。好きなら……戦わなきゃ」

気づけば、いつしか。

叫んでいた。

「大丈夫?」

「あっ。ごめんっ、ただ、好きなんなら、簡単に、諦めちゃダメだよっ。」

「じゃっ」



彼は何か言おうとしていたけど。

それを無視して。


屋上を出た。



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