恋してるって、なんだこれー?
お昼も、終わり。

なのに。私は、今屋上にいるっ。



何故だろう。



私。


私っ。


「恋華?」


後ろから、名前を呼ばれて。

振り向くっ。

「浪崎……」


「お前、恋華なんしてんの?授業中じゃ、ねえのかよっ」


「今日は、サボりっ」


「なぁ、もぅ、自分許してやれよっ」


「はぁー?」

浪崎に言われて、思わずはぁー?と、言ってしまった。


「お前は、さぁ。悪くねぇジャンっ」




「怖いんだよっ」



「知ってるよ」


「もぅ、何も失いたくないっ」


おもえば、私がまだ小学生の時のこと。



友達の優奈は、要が好きだった。


要は、クラスで一番人気のイケメン。


でも、んな要が。




私に、告白したんだっ。


「俺さ、お前が、好きっ」


んな、んな言葉が……



~応援してくれてるって、言ったじゃん~

~嘘つき~

~約束したじゃん~

~なんで、なんで恋華なの?~

~もぅ、親友なんか。やめてやるっ~









~大っきらい~











これが、わたしのトラウマ。





すべて、恋が生んだんだ。




だから、私は。



「恋なんて、しないのっ。」



「でも、あれゎ。」




「要が、悪いんジャナい。ただ。もぅ、嫌なんだよまぢで、だれも失いたくないのっ。嫌だよっ。一人なんて……」



「俺、覚えてる?祐介。要の親友の」


「今思いだした。」


「まぢかよっ。おせぇよ」


「ごめんっ。」


「優奈が、言ってたんだけど。」



「優……奈?」



「恋華が、悪い事なんて。なんもしてないのにねっ。まぢ、私最低って。言ってた。もし、もし間に合うなら。また、あの頃の親友に戻りたいって。」



「う、そ。」



「まぢだよっ。」



「でも、も……う」




「お前の家の近くの、公園。あそこで、良く遊んでたんだって?そこで、待ってるって。」







「私っ。行ってくるっ」




もう、私は逃げないっ。




ちゃんと、前を向いて、向き合うよっ!





どんな、未来が待っていようと……



すべて。受け入れるっ。




覚悟は、できたんだからっ!








「恋華っ」





「優奈っ。まぢで、っ


「ごめんねっごめんねっ。恋華が、なんもなんも。悪い事なんて……してないのにっ」



「大丈夫だよっ。」




「あのねっ。祐介から、聞いたのっ」




「恋華は、まだ。恐れてるって。」


「えっ?」



「大事な人を失うことを」

「私は、恐れてたんだっ」



「だからねっ。祐介が会えって。ちゃんと、向き合ってやれって。」



「優奈っ。あのねっ。わたし、恋していいのかな?」




「もちろんだよっ!」





「わた……これで」




「うんっ!」







「「祐介っ!ありがとー」」




2人の声が同時に重なった。






















やっと……


















































恋が出来るっ




< 7 / 8 >

この作品をシェア

pagetop