キミがこの手を取ってくれるなら
「大丈夫。続けて。」
私は、きっぱりと言った。
このまま最後までして欲しい。
私の覚悟が伝わったのか、
「分かった。もう、嫌だって言っても止めらんないからな。」
そう言って、じゅんたは自分の服を脱ぎはじめた。昔のふくふくとした体つきとはかけ離れた均整の取れた、引き締まった身体が現れた。
私のために、必死に自分を変えようと頑張った。そう言っていたその身体を見る。
男の人の身体が、こんなに綺麗で色気のあるものだって思わなかった。
思わず、じっと見つめてしまっていたらしい。
「そんなに見るなよ」と照れたように言われた。
そのまま、また抱き合ってキスをした。
お互いの素肌の触れ合う圧倒的な感触に、また身体の熱が高まっていくのが分かる。
じゅんたも同じように思ったらしい。
「お前の身体、細いのに柔らかいんだな。」と言ったその表情からは、少し余裕が消えていた。
高まって欲しい。感じて欲しい。あなたにも。
「ゆっくり…するから。」
そう言って、じゅんたが私の中に入ってくる。
何度も私の様子を確かめながら、ゆっくりと、ゆっくりと。
やがて、彼の熱は、私の中に深く沈み、一つになって溶け合った。