今、ここであなたに誓わせて
そんな風に私の想いを燻ぶらせながらも、両者ともそれには触れないように頑張って兄妹としての生活を続けていた。そうして私は高校3年生、18才になっていた。31才になった兄は以前より私のプライベートを縛ることはなくなり門限もなくなった。
私の方はというと、海斗さんと会う回数が増えていた。見た目はチャラそうに見えるけど、意外にも私に対してはすごく誠実で、まぁ高校生相手なのだから当たり前なのだが。大体会うのは日中か放課後で、絶対19時前には家に帰そうとしてくれる。その辺ドライブするか、ご飯を食べに行ったりすることが多かった。
でも私が彼に求めているのはそういうことじゃない。