~SPの彼に守られて~
「これでよしっと」
マウスを使ってデータを保存するボタンを押して、この後は総務課が備品を発注したときに使う伝票をまとめて、その次は明日の会議の下準備をして―…、あっ、伝票より会議室の予約をしておかないと他の部署に使われちゃうから、こっちからやろう。
机の上にある電話機の受話器を持ち上げて、内線で総務課へ連絡した。
「経理課の吉野ですが、明日会議をするので1部屋を予約したいのですが。はい―…、はい、ありがとうございます。失礼します」
これで会議室の予約は大丈夫で、次は伝票をまとめる作業で、引き出しから電卓を取り出して、伝票に書かれている数字を電卓に打って、そして次の伝票の数字を足していくけど、頭がぼぅっとする。
「吉野さん、本当に大丈夫?今日はもう帰っていいよ」
「あと少しで終わりますので、これだけ(伝票をまとめる)はさせて下さい」
「確かに経理の仕事は大切だけれど、自分の体調を管理するのも忘れないで欲しいな。だから今日は帰って、ちゃんと休んでね」
「………はい」
本当は中途半端な感じで終わりたくないけれど、龍崎さんが真剣な表情で言うことの意味も分かるし、ここは帰ることにした。
こっそりとスマホで鷹野さんに連絡をして、経理課の皆さんに帰りの挨拶を済ませ、鷹野さんとの待ち合わせのためにエレベーターに乗り込んで、身体を壁に預けて溜め息を深く吐く。
「今日の私って、だめだめだなぁ」
仕事中にぼぅっとして龍崎さんに心配かけちゃうし、朝からずっとこんな調子だから、早く帰ってお風呂でリフレッシュすれば少しは回復するかな?
エレベーターが1階に着いて社員通用口に向かうと、昨日と同じように鷹野さんが既に立っていた。
マウスを使ってデータを保存するボタンを押して、この後は総務課が備品を発注したときに使う伝票をまとめて、その次は明日の会議の下準備をして―…、あっ、伝票より会議室の予約をしておかないと他の部署に使われちゃうから、こっちからやろう。
机の上にある電話機の受話器を持ち上げて、内線で総務課へ連絡した。
「経理課の吉野ですが、明日会議をするので1部屋を予約したいのですが。はい―…、はい、ありがとうございます。失礼します」
これで会議室の予約は大丈夫で、次は伝票をまとめる作業で、引き出しから電卓を取り出して、伝票に書かれている数字を電卓に打って、そして次の伝票の数字を足していくけど、頭がぼぅっとする。
「吉野さん、本当に大丈夫?今日はもう帰っていいよ」
「あと少しで終わりますので、これだけ(伝票をまとめる)はさせて下さい」
「確かに経理の仕事は大切だけれど、自分の体調を管理するのも忘れないで欲しいな。だから今日は帰って、ちゃんと休んでね」
「………はい」
本当は中途半端な感じで終わりたくないけれど、龍崎さんが真剣な表情で言うことの意味も分かるし、ここは帰ることにした。
こっそりとスマホで鷹野さんに連絡をして、経理課の皆さんに帰りの挨拶を済ませ、鷹野さんとの待ち合わせのためにエレベーターに乗り込んで、身体を壁に預けて溜め息を深く吐く。
「今日の私って、だめだめだなぁ」
仕事中にぼぅっとして龍崎さんに心配かけちゃうし、朝からずっとこんな調子だから、早く帰ってお風呂でリフレッシュすれば少しは回復するかな?
エレベーターが1階に着いて社員通用口に向かうと、昨日と同じように鷹野さんが既に立っていた。