~SPの彼に守られて~
「お待たせしました」
「よし、行くぞ。車はすぐそこに停めてあるからな」
「はい」
行きは少し離れたところの駐車場に普通乗用車を止めていたけれど、帰りの今は社員通用口前の通りに停められている。
鷹野さんは周囲を見渡してから助手席のドアを開け、私が先に助手席に乗ると、鷹野さんも運転席側のドアに回り込んで、また周囲を見渡してから乗った。
昨日の帰りのこともあるから、周囲を警戒しちゃうよね。
鷹野さんがエンジンを掛けてアクセルを踏むと、普通乗用車が走り出した。
あれ?いつもなら鷲宮さんや白鳥さんにマイクで連絡を入れてから走り出すのに、それをしないで走り出したのはどうして?
『おい、ホークス。勝手に走り出してどうした?吉野様は一緒じゃないのか?』
「一緒です。これから行きたいところがあるので、また後で連絡をします」
『なっ?!おい、ホー…』
鷹野さんは無線機の電源を落とし、鷲宮さんの声はブチっと言う音でかき消され、えぇ?!そんな風に電源を落としちゃって、後で思い切り怒られるんじゃ…。
「スワン、悪いが4時間だけ単独を許せ。ああ、戻るときにまた連絡する。じゃあな」
鷹野さんは左耳に掛けているインカムで白鳥さんに連絡をし、インカムを取り外してスーツのポケットにしまった。
普段は白鳥さんと一緒に警護をするはずなのに単独ってことは、私と鷹野さんの2人だけでどこかに行くってことだけど、一体何処にいこうとしているの?
「あの、行きたいところってどこですか?」
「気分転換が出来るところ」
それを具体的に教えてもらいたいのに、普通乗用車は鷹野さんのお店には向かわずに高速道路の入口に入っていった。
「よし、行くぞ。車はすぐそこに停めてあるからな」
「はい」
行きは少し離れたところの駐車場に普通乗用車を止めていたけれど、帰りの今は社員通用口前の通りに停められている。
鷹野さんは周囲を見渡してから助手席のドアを開け、私が先に助手席に乗ると、鷹野さんも運転席側のドアに回り込んで、また周囲を見渡してから乗った。
昨日の帰りのこともあるから、周囲を警戒しちゃうよね。
鷹野さんがエンジンを掛けてアクセルを踏むと、普通乗用車が走り出した。
あれ?いつもなら鷲宮さんや白鳥さんにマイクで連絡を入れてから走り出すのに、それをしないで走り出したのはどうして?
『おい、ホークス。勝手に走り出してどうした?吉野様は一緒じゃないのか?』
「一緒です。これから行きたいところがあるので、また後で連絡をします」
『なっ?!おい、ホー…』
鷹野さんは無線機の電源を落とし、鷲宮さんの声はブチっと言う音でかき消され、えぇ?!そんな風に電源を落としちゃって、後で思い切り怒られるんじゃ…。
「スワン、悪いが4時間だけ単独を許せ。ああ、戻るときにまた連絡する。じゃあな」
鷹野さんは左耳に掛けているインカムで白鳥さんに連絡をし、インカムを取り外してスーツのポケットにしまった。
普段は白鳥さんと一緒に警護をするはずなのに単独ってことは、私と鷹野さんの2人だけでどこかに行くってことだけど、一体何処にいこうとしているの?
「あの、行きたいところってどこですか?」
「気分転換が出来るところ」
それを具体的に教えてもらいたいのに、普通乗用車は鷹野さんのお店には向かわずに高速道路の入口に入っていった。