~SPの彼に守られて~
「手荒なことはしたくないんだ。ほら、僕は角井百貨店の女性社員からは女性に優しいということで通っているでしょ?君を傷つけてはあの人に怒られるし、静かにしてもらえると助かるな」
確かに龍崎さんの評判は私が入社した時から凄くて、皆からは人望も厚くて憧れている人もいるのに、今目の前にいる龍崎さんは無表情で、言葉もとても冷たく感じる。
「嫌…、来ないで!」
徐々に私と龍崎さんの距離が縮み、これ以上近づいて欲しくなくて後ずさりしながら虚勢を張るけど、その距離がゼロになりかける。
「大丈夫。今は何もしないから」
龍崎さんは私の真横を通り過ぎてスーツのポケットから鍵を取り出し、ドアノブにある鍵穴に差し込んでドアを開けると、外には覆面マスクをかぶった男が1人だけ立っていた。
何?この覆面マスクの男と龍崎さんって仲間なの?そう言えば龍崎さんの名字の漢字って……。
「貴方が"ドラゴン"?」
私の質問に龍崎さんは振り返り、静かに笑みを浮かべる。
「その名前を誰から聞いたのか知らないけれど、僕たち組織のことを目撃している君をこれ以上野放しにはできないから、この後あの人が君をどうするかを決めることになっている。僕は一度職場に戻るから、お前は彼女を見張っておけ。あの人の元へ連れて行くんだ、傷をつけないようにな」
「了解しやした」
「龍崎さん、待って下さい!!」
「お前は大人しくこの部屋で待っていろ!!」
龍崎さんは立ち去ってしまい、覆面マスクの男は私を外に出さないように制してドアを閉めて、薄暗い部屋に私だけが取り残された。
「ちょっと!開けてよ!!」
両手でドアを強く叩くもドアは開かなくて、どんなに騒いでも変わらない現実に失望しかけて、足の力が抜けてその場に座り込む。
せめてスマホがあれば鷹野さんに連絡をすることが出来るのに、龍崎さんの手によって無残な形になっちゃったから、どうすればいいの?
確かに龍崎さんの評判は私が入社した時から凄くて、皆からは人望も厚くて憧れている人もいるのに、今目の前にいる龍崎さんは無表情で、言葉もとても冷たく感じる。
「嫌…、来ないで!」
徐々に私と龍崎さんの距離が縮み、これ以上近づいて欲しくなくて後ずさりしながら虚勢を張るけど、その距離がゼロになりかける。
「大丈夫。今は何もしないから」
龍崎さんは私の真横を通り過ぎてスーツのポケットから鍵を取り出し、ドアノブにある鍵穴に差し込んでドアを開けると、外には覆面マスクをかぶった男が1人だけ立っていた。
何?この覆面マスクの男と龍崎さんって仲間なの?そう言えば龍崎さんの名字の漢字って……。
「貴方が"ドラゴン"?」
私の質問に龍崎さんは振り返り、静かに笑みを浮かべる。
「その名前を誰から聞いたのか知らないけれど、僕たち組織のことを目撃している君をこれ以上野放しにはできないから、この後あの人が君をどうするかを決めることになっている。僕は一度職場に戻るから、お前は彼女を見張っておけ。あの人の元へ連れて行くんだ、傷をつけないようにな」
「了解しやした」
「龍崎さん、待って下さい!!」
「お前は大人しくこの部屋で待っていろ!!」
龍崎さんは立ち去ってしまい、覆面マスクの男は私を外に出さないように制してドアを閉めて、薄暗い部屋に私だけが取り残された。
「ちょっと!開けてよ!!」
両手でドアを強く叩くもドアは開かなくて、どんなに騒いでも変わらない現実に失望しかけて、足の力が抜けてその場に座り込む。
せめてスマホがあれば鷹野さんに連絡をすることが出来るのに、龍崎さんの手によって無残な形になっちゃったから、どうすればいいの?