~SPの彼に守られて~
「悪いが、お前なんかに千明を渡さねぇよ」
「何の力もないSPが、護れるはずは無いさ」
「っ!!」
また渇いた音がして、鷹野さんは右手で左腕を抑えているけれど、右手が徐々に赤い液体で染まっていくのを見て、もういても黙ってもいられなくて、鷹野さんの前に立ちはだかって両腕を広げた。
「もう止めて下さい!これ以上鷹野さんを傷つけないで…、お願い……」
「千明、そいつに言ったって無駄だっ…、痛ってぇ…」
私の背後で痛みを堪える鷹野さんの苦しい声が聞こえて、尚更ここはどかないんだから。
追いかけられたあの日からずっと鷹野さんは私の傍で護ってくれているから、今は私が鷹野さんを護りたい…、護ってみせる!!
「大人しく僕の所に来るのなら、彼の命は助けてあげるよ」
「千明、信じるな!!」
鷹野さんがふらつきながらも私の前に立つんだけど、肩が細かく上下に動くのを見て腕の怪我は相当痛い筈なのに、それでも私を護ろうとしていて涙が頬を伝う。
「本当は傷をつけたくなかったけど、しょうがないね」
「千明!」
「鷹野さん!」
龍崎さんは黒い物体の引き金に指をかけて狙いを鷹野さんに定めると、鷹野さんは私を龍崎さんから庇うように抱きしめる。
このまま私たちは龍崎さんの手によって傷をつけられてしまうの?!怖くて、瞼をギュッとつぶった。
「何の力もないSPが、護れるはずは無いさ」
「っ!!」
また渇いた音がして、鷹野さんは右手で左腕を抑えているけれど、右手が徐々に赤い液体で染まっていくのを見て、もういても黙ってもいられなくて、鷹野さんの前に立ちはだかって両腕を広げた。
「もう止めて下さい!これ以上鷹野さんを傷つけないで…、お願い……」
「千明、そいつに言ったって無駄だっ…、痛ってぇ…」
私の背後で痛みを堪える鷹野さんの苦しい声が聞こえて、尚更ここはどかないんだから。
追いかけられたあの日からずっと鷹野さんは私の傍で護ってくれているから、今は私が鷹野さんを護りたい…、護ってみせる!!
「大人しく僕の所に来るのなら、彼の命は助けてあげるよ」
「千明、信じるな!!」
鷹野さんがふらつきながらも私の前に立つんだけど、肩が細かく上下に動くのを見て腕の怪我は相当痛い筈なのに、それでも私を護ろうとしていて涙が頬を伝う。
「本当は傷をつけたくなかったけど、しょうがないね」
「千明!」
「鷹野さん!」
龍崎さんは黒い物体の引き金に指をかけて狙いを鷹野さんに定めると、鷹野さんは私を龍崎さんから庇うように抱きしめる。
このまま私たちは龍崎さんの手によって傷をつけられてしまうの?!怖くて、瞼をギュッとつぶった。