~SPの彼に守られて~
すると鷹野さんは顔をあげて背中に回していた右手を離すと、私の左頬に右手を添える。
「でも結局好きな奴の心を傷つけてしまったし、情けねぇな」
「えっ、今何て…?」
「好きって言った。俺はお前のことが好きだ……、好きになった」
鷹野さんは少し照れたような表情で、シンプルに答えた。
「本当ですか?」
「これなら信じるか?」
「んっ…」
突然のキスに何度も瞬きをして、そっと瞼を閉じて鷹野さんの腕に手を掛けると、重なり合う唇の深さが増していく。
少し唇が離れても磁石のようにすぐ重なって、口内に差し込まれた熱同士が絡め合う度に瑞々しい音が個室の中の空気を艶やかに変えていった。
無我夢中で唇を重ね合っていたら静かに唇が離れ、鷹野さんは私の唇を右手の親指でなぞる。
「自分から惚れるなとか護りたいから言うなと言っておいて、笑っちゃうな」
「そうですよ。恋をしたら契約違反になって、鷹野さんに護ってもらえなくなっちゃうと思いましたよ」
「悪かったって。今までの依頼主は自分中心だったが、千明は違っていた。自分が一番つらいのにこうやって寄り添ろうとする」
鷹野さんはうんと優しい笑みで、唇を何度もなぞる。
「さっき鷲宮さんが言っていたように、レオはどんな手で千明を襲ってくるか分からないが、傍で護らせてくれ。SPとしても、恋人としても」
「はい…、ずっと私の傍で護って下さい」
またお互いの顔が近づいて、約束のキスの味は涙でしょっぱいけれど、鷹野さんがこれからもSPとして恋人として傍にいてくれるのが嬉しいよ。
「でも結局好きな奴の心を傷つけてしまったし、情けねぇな」
「えっ、今何て…?」
「好きって言った。俺はお前のことが好きだ……、好きになった」
鷹野さんは少し照れたような表情で、シンプルに答えた。
「本当ですか?」
「これなら信じるか?」
「んっ…」
突然のキスに何度も瞬きをして、そっと瞼を閉じて鷹野さんの腕に手を掛けると、重なり合う唇の深さが増していく。
少し唇が離れても磁石のようにすぐ重なって、口内に差し込まれた熱同士が絡め合う度に瑞々しい音が個室の中の空気を艶やかに変えていった。
無我夢中で唇を重ね合っていたら静かに唇が離れ、鷹野さんは私の唇を右手の親指でなぞる。
「自分から惚れるなとか護りたいから言うなと言っておいて、笑っちゃうな」
「そうですよ。恋をしたら契約違反になって、鷹野さんに護ってもらえなくなっちゃうと思いましたよ」
「悪かったって。今までの依頼主は自分中心だったが、千明は違っていた。自分が一番つらいのにこうやって寄り添ろうとする」
鷹野さんはうんと優しい笑みで、唇を何度もなぞる。
「さっき鷲宮さんが言っていたように、レオはどんな手で千明を襲ってくるか分からないが、傍で護らせてくれ。SPとしても、恋人としても」
「はい…、ずっと私の傍で護って下さい」
またお互いの顔が近づいて、約束のキスの味は涙でしょっぱいけれど、鷹野さんがこれからもSPとして恋人として傍にいてくれるのが嬉しいよ。