~SPの彼に守られて~
「では契約成立と言うことで、これ以降は鷹野と白鳥が吉野様の専属SPとなります。何かございましたら、遠慮せず連絡を下さい」
「はい。鷹野さん、白鳥さん、お世話になります」
「私はやるべきことをするだけですから。車を用意しますので、先に失礼します」
2人に向かって頭を下げると、白鳥さんは部屋を先に出て行き、鷹野さんは近くにあるデスクに向かい、その下からバックを取り出した。
そのバックの中身から銀色の筒と懐中電灯・インカム・無線機を取り出してデスクに並べると、一通り手にとって眺め、それぞれをスーツのジャケットやスラックスのポケットに入れる。
あれって警護をしているときに使う物だよね?刑事ドラマとかでも見たことがあるけど、使っている人は初めて見た。
「おい、行くぞ」
「は、はい」
「千明ちゃん、またねー」
「お前は言葉遣いが何とかならんか!」
「痛っ!」
鷲宮さんの鉄拳が鮫島さんの頭に落ちたのを横目に、鷹野さんと共に部屋を出ていった。
エレベーターに乗り込むと鷹野さんはドア付近に、私はその後ろに立つんだけど、改めて鷹野さんの背の高さが分かり、視界の殆どが鷹野さんの背中で覆われる。
大きい背中だなぁなんて声には出せないけど、この人が私の専属SPなんだ…。
ぼんやりと鷹野さんの背中を見上げていたら、鷹野さんが顔だけ此方に振り向く。
「先に言うが」
「何でしょうか?」
「俺に護って欲しければ、俺に惚れるな」
「はい?」
その言葉と同時にエレベーターが1階に着いて、ドアが開いた。
俺に惚れるなって、何?! どんだけ自意識過剰?!本当に護ってくれるのか、心配になってきたよ……。
「はい。鷹野さん、白鳥さん、お世話になります」
「私はやるべきことをするだけですから。車を用意しますので、先に失礼します」
2人に向かって頭を下げると、白鳥さんは部屋を先に出て行き、鷹野さんは近くにあるデスクに向かい、その下からバックを取り出した。
そのバックの中身から銀色の筒と懐中電灯・インカム・無線機を取り出してデスクに並べると、一通り手にとって眺め、それぞれをスーツのジャケットやスラックスのポケットに入れる。
あれって警護をしているときに使う物だよね?刑事ドラマとかでも見たことがあるけど、使っている人は初めて見た。
「おい、行くぞ」
「は、はい」
「千明ちゃん、またねー」
「お前は言葉遣いが何とかならんか!」
「痛っ!」
鷲宮さんの鉄拳が鮫島さんの頭に落ちたのを横目に、鷹野さんと共に部屋を出ていった。
エレベーターに乗り込むと鷹野さんはドア付近に、私はその後ろに立つんだけど、改めて鷹野さんの背の高さが分かり、視界の殆どが鷹野さんの背中で覆われる。
大きい背中だなぁなんて声には出せないけど、この人が私の専属SPなんだ…。
ぼんやりと鷹野さんの背中を見上げていたら、鷹野さんが顔だけ此方に振り向く。
「先に言うが」
「何でしょうか?」
「俺に護って欲しければ、俺に惚れるな」
「はい?」
その言葉と同時にエレベーターが1階に着いて、ドアが開いた。
俺に惚れるなって、何?! どんだけ自意識過剰?!本当に護ってくれるのか、心配になってきたよ……。