~SPの彼に守られて~
エレベーターから降りて鷹野さんの後をついて歩くと、ビルの裏口を出た所に白の普通乗用車が停まっていて、鷹野さんは周囲を見渡してから助手席のドアを開けて私に顔を向ける。
「今から送るから、乗れ」
「車でですか?」
「嫌なら、暗闇の中を歩くことになるぞ」
「っ!!………乗ります!乗ります!!」
暗闇の中なんてもうこりごり!!助手席に乗り込むと、鷹野さんはドアを閉めて運転席のドアに回り込み、再度周囲を見渡してから運転席に乗り込んだ。
シートベルトを着けながら車内に搭載されている機材に目がいくんだけど、液晶ディスプレイのナビゲーションには地図が表示され、他には赤や緑等のボタンや無線機のマイクまであり、鷹野さんはマイクを手にする。
「スワン、此からマルタイ(警護対象者)と移動するが、そっちの状況はどうだ」
『特に渋滞が起きてる箇所はないので、シャークが決めた経路で移動をお願います』
「リョーカイ。鷲宮さん、移動開始します」
『ホークス、頼んだぞ』
「分かってます」
鷹野さんはマイクを置いてアクセルを踏むと普通乗用車が発進し、暗闇の中を走り出す。
「あの、スワンとかシャークって何ですか?」
「俺たちのコードネームだ。それぞれの苗字に動物の名前が入ってるっていう理由で、白鳥はスワン、鮫島はシャーク、辰巳はスネーク、鷲宮さんはイーグルだ。鷲宮さんは俺たちのリーダーだし、滅多にコードネームで呼ぶことは無い」
鷹野さんは淡々と答えながらハンドルを動かし、私はその横顔を眺める。
「スワン、もうすぐ到着するぞ」
『此方は既に目的地に着いてますが、異常は無しです』
鷹野さんは信号で止まるたびにバックミラーやサイドミラーで周囲を確認しながら無線機でSPの皆さんとのやり取りをしていて、改めてチーム一丸で取り組んでいるんだなと分かった。
「今から送るから、乗れ」
「車でですか?」
「嫌なら、暗闇の中を歩くことになるぞ」
「っ!!………乗ります!乗ります!!」
暗闇の中なんてもうこりごり!!助手席に乗り込むと、鷹野さんはドアを閉めて運転席のドアに回り込み、再度周囲を見渡してから運転席に乗り込んだ。
シートベルトを着けながら車内に搭載されている機材に目がいくんだけど、液晶ディスプレイのナビゲーションには地図が表示され、他には赤や緑等のボタンや無線機のマイクまであり、鷹野さんはマイクを手にする。
「スワン、此からマルタイ(警護対象者)と移動するが、そっちの状況はどうだ」
『特に渋滞が起きてる箇所はないので、シャークが決めた経路で移動をお願います』
「リョーカイ。鷲宮さん、移動開始します」
『ホークス、頼んだぞ』
「分かってます」
鷹野さんはマイクを置いてアクセルを踏むと普通乗用車が発進し、暗闇の中を走り出す。
「あの、スワンとかシャークって何ですか?」
「俺たちのコードネームだ。それぞれの苗字に動物の名前が入ってるっていう理由で、白鳥はスワン、鮫島はシャーク、辰巳はスネーク、鷲宮さんはイーグルだ。鷲宮さんは俺たちのリーダーだし、滅多にコードネームで呼ぶことは無い」
鷹野さんは淡々と答えながらハンドルを動かし、私はその横顔を眺める。
「スワン、もうすぐ到着するぞ」
『此方は既に目的地に着いてますが、異常は無しです』
鷹野さんは信号で止まるたびにバックミラーやサイドミラーで周囲を確認しながら無線機でSPの皆さんとのやり取りをしていて、改めてチーム一丸で取り組んでいるんだなと分かった。