私は彼氏の親友と浮気した。
「まぁ、大丈夫だよ?」
さやが片手に飴を持ってくるくるしながら言った。
へ?!
「…何が大丈夫なん?」
「…だからちゃんと二人きりにしてあげるからね‼ってこと!」
え!!
「いや、いいよ~……。」
ほんまにいいよ‼
「まぁそんなこと言うなよ‼
元はデートやったんやからさ~」
さやは私の肩をバシバシと叩きながら言った。
いや、ほんまにいやなんよ……
「あ‼せや!」
いきなり何かを思い出したようにさやが立ち上がった。
「……忘れてた。佐久田から伝言頼まれてたんや……」
さやが顔を青くする。
弘人から?
伝言?
「な、なんなん?」
私は少し不安そうに聞く。