ふりむいてよキャプテン
「どうしたの?にっしー」
「......いや、ごめん。何でもない」
にっしーは一瞬だけ真剣な目をしたけれど、すぐに手を離したので、私たちはそれぞれベース洗いの作業に戻った。
「俺、好きな人のために野球やってるわけじゃないから、正直そういうこと考えたことなかったけど......。
よく考えたら、あみが応援してくれるから、いつもがんばれるのかも、な。
......こんな答えでいいですか?」
「え?なに?
ごめん、全然聞いてなかった。
もう一回言ってもらってもいい?」
突然脈絡もなく、にっしーがはにかみながら何やら言っていたけど、最後の部分以外は全く聞いてなかった。
ベース洗いに夢中になりすぎて。
「......もう二度と言わない」
二塁のベースカバーを綺麗に洗いあげたにっしーはちょっと顔を赤くしながら、下をむいたまま三塁のベース洗いにとりかかる。
「えっ、何でよ?
ごめんって。言ってよ。
ねえ、にっしーってば」
とりあえずにっしーの機嫌を直そうと謝ってみるけど、にっしーはうつむいたまま顔を赤くしている。
「......いや、ごめん。何でもない」
にっしーは一瞬だけ真剣な目をしたけれど、すぐに手を離したので、私たちはそれぞれベース洗いの作業に戻った。
「俺、好きな人のために野球やってるわけじゃないから、正直そういうこと考えたことなかったけど......。
よく考えたら、あみが応援してくれるから、いつもがんばれるのかも、な。
......こんな答えでいいですか?」
「え?なに?
ごめん、全然聞いてなかった。
もう一回言ってもらってもいい?」
突然脈絡もなく、にっしーがはにかみながら何やら言っていたけど、最後の部分以外は全く聞いてなかった。
ベース洗いに夢中になりすぎて。
「......もう二度と言わない」
二塁のベースカバーを綺麗に洗いあげたにっしーはちょっと顔を赤くしながら、下をむいたまま三塁のベース洗いにとりかかる。
「えっ、何でよ?
ごめんって。言ってよ。
ねえ、にっしーってば」
とりあえずにっしーの機嫌を直そうと謝ってみるけど、にっしーはうつむいたまま顔を赤くしている。