ふりむいてよキャプテン
最初から、知ってた
11月中旬。
すっかり寒くなって野球もオフシーズンに入り、試合の数も減ってきた頃。
年に一回のイベント、文化祭が一週間後に迫ってきていた。
「おい、宮崎。
今日は小野はどうした?
お前と同じクラスだろ、なんでお前がきて、あいつがきてねぇんだ」
部活終わりに、マイバットを片手に持ち、サングラスをかけたガラの悪い鬼監督に呼ばれた。
「小野くんとは違う班なので、分かりません。
たぶん、準備が終わりそうにないんだと思います」
そうか、と納得したようなしてないような感じで頷き、グラウンドから去っていく高田先生。
文化祭準備期間は、準備が終わりそうになければ部活を途中で抜けたり、途中から部活にいったりもできる。
今日は小野くんは最初から最後まで全く顔を出さなかった。
それは私もなんでかな、とは思ったけど、同じクラスだからってなんでも知ってるわけじゃない。
すっかり寒くなって野球もオフシーズンに入り、試合の数も減ってきた頃。
年に一回のイベント、文化祭が一週間後に迫ってきていた。
「おい、宮崎。
今日は小野はどうした?
お前と同じクラスだろ、なんでお前がきて、あいつがきてねぇんだ」
部活終わりに、マイバットを片手に持ち、サングラスをかけたガラの悪い鬼監督に呼ばれた。
「小野くんとは違う班なので、分かりません。
たぶん、準備が終わりそうにないんだと思います」
そうか、と納得したようなしてないような感じで頷き、グラウンドから去っていく高田先生。
文化祭準備期間は、準備が終わりそうになければ部活を途中で抜けたり、途中から部活にいったりもできる。
今日は小野くんは最初から最後まで全く顔を出さなかった。
それは私もなんでかな、とは思ったけど、同じクラスだからってなんでも知ってるわけじゃない。