ふりむいてよキャプテン
もう疲れた......、絶対明日筋肉痛だ。
クリスマスの日に。どうせ部活しか予定ないけど......。


「元気ないけど、大丈夫?」

「え?元気だよ?
あ、さっきなわ回したから疲れてるのかも」


テニスコートから体育教官室まで、にっしーと二人でなわを運ぶ途中。

黙りこんでいたら、突然声をかけられ、あいまいに愛想笑いで返す。


「そう?それならいいけど......。
なんかあったらいってな。

......マサのことでもいいからさ」


にっしーは私の方をちらりと見てから、すぐに視線をそらしてニコリともしない。

あれから、にっしーとは普通に話すようになったけど、さすがに小野くんの話はできない。


別れてから一ヶ月近くたつとはいえ、いくらなんでもにっしーに小野くんの話は......。

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