ふりむいてよキャプテン
「先輩......?本当に大丈夫ですか?」


悪くない、というよりも、......イイ。

差し出された手を握ってなかなか離さない私に、先輩攻撃をする三浦くんにまたまたキュンとしてしまう。


「う、うん、大丈夫。
ありがとう、ミッチー」

「み、ミッチー!?俺ですか?
初めて言わました。

でも......なんか嬉しいです」


早速ミッチーと呼んでみたけど、どうやらみんなからそう呼ばれているわけじゃなく、ゆっちが脳内で勝手につけたあだ名みたい。

少しはにかんだミッチーの笑顔に、もう今日何度めか分からないキュン。

かっこいいのに、笑った顔かわいいっ!!


「なにやってんだお前ら!!
部活中だぞ!」


グラウンドでラブコメやってる私たちに高田先生の一喝が飛び、ようやく私は我に返りミッチーの手を離し、立ち上がった。

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