ふりむいてよキャプテン
あ、あれ......?
おいおいマジかとかなんとか、ここで突っ込みが入る予定だったのに。
もしかして、すべった?
ちょうど信号まちになり、黙りこんだまま下をずっとみているにっしーにちょっとあせる。
「......じゃあ、さ。
......やめるなら、俺にしとく......?」
信号が赤から青に変わったにもかかわらず、にっしーは先をいこうとはせず、ただまっすぐ私の方を見た。
その言葉を聞いた瞬間、胸の鼓動が聞こえそうなくらいにドキドキと波打つ。
嬉しいのか困るのか自分でもわからない。だけど、心臓がうるさいんだ。
「え......?」
にっしーのその目には、いつもみたいな笑顔も、ふざけた言葉もなにもない。あるのは、ただ......。
「に、にっしー......、あの......」
「ごめん、いまの冗談な。
あみはミッチーにしとけ、マサよりもいいと思うよ。
ちゃんとキャッチャーフライがとれるキャッチャーだし」
何を言えばいいのか分からず口ごもる私を、にっしーはまっすぐ見ていたかと思えば、突然視線をそらした。
それから冗談もそえてちょっと笑ったにっしーに、少し安心したけれど、やっぱりさっきのって......。
おいおいマジかとかなんとか、ここで突っ込みが入る予定だったのに。
もしかして、すべった?
ちょうど信号まちになり、黙りこんだまま下をずっとみているにっしーにちょっとあせる。
「......じゃあ、さ。
......やめるなら、俺にしとく......?」
信号が赤から青に変わったにもかかわらず、にっしーは先をいこうとはせず、ただまっすぐ私の方を見た。
その言葉を聞いた瞬間、胸の鼓動が聞こえそうなくらいにドキドキと波打つ。
嬉しいのか困るのか自分でもわからない。だけど、心臓がうるさいんだ。
「え......?」
にっしーのその目には、いつもみたいな笑顔も、ふざけた言葉もなにもない。あるのは、ただ......。
「に、にっしー......、あの......」
「ごめん、いまの冗談な。
あみはミッチーにしとけ、マサよりもいいと思うよ。
ちゃんとキャッチャーフライがとれるキャッチャーだし」
何を言えばいいのか分からず口ごもる私を、にっしーはまっすぐ見ていたかと思えば、突然視線をそらした。
それから冗談もそえてちょっと笑ったにっしーに、少し安心したけれど、やっぱりさっきのって......。