ふりむいてよキャプテン
「じゃあ私ごみ捨ていってくるね」


番号交換を終えると、他の部員たちが何人か帰ってきても、まだ二人で盛り上がっているにっしーとさほちゃんを横目に大量のごみ袋を抱える。


......なんで、さほちゃんもしずかちゃんも同じマネージャーなのに手伝ってくれないんだろ。

今日だけならいいけれど、いつもしゃべってばっかりだし、あんまり仕事をしてくれない。


正直に言うと、他の部員が二人をちやほやするので嫉妬してるのもあるけど。

それだけじゃなくて、そういった毎日の積み重ねも、さほちゃんにもやっとしてしまう原因のひとつだった。


以前それとなく言ってみたこともあったし、いつき先輩もさりげなく言ってくれたんだけどな......。

それでも改善されないし、あんまりきつく言って怖い先輩だと思われても嫌だし。

これから同じ部で上手くやっていくためには、どうしたらいいかなぁ......。


「俺手伝います!」


後ろから追いかけてきたミッチーに、じゃあお願いと袋をひとつ渡すともっと持ちますと奪われ、結局ほとんどの袋をミッチーにもってもらうことになった。

ミッチーいいこだ......。


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