ふりむいてよキャプテン
そして迎えた六回表。
一年生の子がデッドボールで塁に出た。
けど......、当たりどころが悪かったのかもうプレイ続行できないみたいで、代走者が一塁にいく。
「宮崎、氷持っていってやれ!
伊藤!ちょっとこっちにこい!」
え......、それって私が教官室に氷とりにいって、さほちゃんがスコア書くってこと?
逆の方がいいんじゃ......。
「なにやってるんだ早くしねぇか!」
高田先生の指示に抗議しようにも口答えは許されていないので、はい!と返事をして体育教官室へと走る。
大丈夫かな......。
げ......、先生がスコア書いてるよ。
案の定大丈夫ではなかったようで、氷を一年生に渡してから戻ると、高田先生が椅子に座ってスコアを書いている。
「試合が終わったら、ちょっとこい」
先生は私の顔を一切見ずに立ち上がると、無言で隣の椅子に座って、足を組んだ。声を荒げるわけではないけれど、そのしぐさから無言の怒りを感じる。
「......はい」
まずい......、めちゃくちゃ怒ってるよこれは。
一年生の子がデッドボールで塁に出た。
けど......、当たりどころが悪かったのかもうプレイ続行できないみたいで、代走者が一塁にいく。
「宮崎、氷持っていってやれ!
伊藤!ちょっとこっちにこい!」
え......、それって私が教官室に氷とりにいって、さほちゃんがスコア書くってこと?
逆の方がいいんじゃ......。
「なにやってるんだ早くしねぇか!」
高田先生の指示に抗議しようにも口答えは許されていないので、はい!と返事をして体育教官室へと走る。
大丈夫かな......。
げ......、先生がスコア書いてるよ。
案の定大丈夫ではなかったようで、氷を一年生に渡してから戻ると、高田先生が椅子に座ってスコアを書いている。
「試合が終わったら、ちょっとこい」
先生は私の顔を一切見ずに立ち上がると、無言で隣の椅子に座って、足を組んだ。声を荒げるわけではないけれど、そのしぐさから無言の怒りを感じる。
「......はい」
まずい......、めちゃくちゃ怒ってるよこれは。