ふりむいてよキャプテン
小野くんのことを思えば、なんだか胸が苦しくなって、涙があとからあとから出てくる。
後輩の前でこんなに泣いてどれだけ情けない先輩なんだろう私は。
「私は小野くんに女として見てもらえなかったけど、さほちゃんは可愛いから可能性あると思うよ。
......がんばってね......」
応援できないって言ったり、がんばってって言ったり、いったいどっちなんだ。
泣いている私をさほちゃんは何も言わず、じっと見つめている。私のせいで、さほちゃん困ってるじゃん......。
「やだぁ、泣かないでくださいよー。
さほ、小野先輩のこと本気ってわけじゃないから、もういいですよぅ。あみ先輩のこと応援します」
「ん?......あれ?もういいの?」
さほちゃんの衝撃発言に涙も止まってしまった。
「はい、なんか小野先輩って思ってたのと違ったんで。
今は三浦くんもいいかなーって思ってます」
「あ、そうなの?
三浦くんね。ミッチーいいよね」
さらっと小野くんをフェードアウトするさほちゃんにはずいぶんあっさりしたもんだ、と拍子抜けしなくもないけど。
だけどまぁ、私も前キャプテン佐藤先輩目当てで野球部入ったかと思えば、小野くん好きになったりにっしーと付き合ったりで、そこらへんはあんま人のこと言えないし。
思ってたのと違ったらがっかりすることもあるし、まぁ良くあることなのかな......。
後輩の前でこんなに泣いてどれだけ情けない先輩なんだろう私は。
「私は小野くんに女として見てもらえなかったけど、さほちゃんは可愛いから可能性あると思うよ。
......がんばってね......」
応援できないって言ったり、がんばってって言ったり、いったいどっちなんだ。
泣いている私をさほちゃんは何も言わず、じっと見つめている。私のせいで、さほちゃん困ってるじゃん......。
「やだぁ、泣かないでくださいよー。
さほ、小野先輩のこと本気ってわけじゃないから、もういいですよぅ。あみ先輩のこと応援します」
「ん?......あれ?もういいの?」
さほちゃんの衝撃発言に涙も止まってしまった。
「はい、なんか小野先輩って思ってたのと違ったんで。
今は三浦くんもいいかなーって思ってます」
「あ、そうなの?
三浦くんね。ミッチーいいよね」
さらっと小野くんをフェードアウトするさほちゃんにはずいぶんあっさりしたもんだ、と拍子抜けしなくもないけど。
だけどまぁ、私も前キャプテン佐藤先輩目当てで野球部入ったかと思えば、小野くん好きになったりにっしーと付き合ったりで、そこらへんはあんま人のこと言えないし。
思ってたのと違ったらがっかりすることもあるし、まぁ良くあることなのかな......。