ふりむいてよキャプテン
修学旅行
---長崎、とある観光名所の石畳の坂。
クラスでの団体行動のほんのわずかな自由時間。
お土産やさんが並ぶ坂で、何を見るでもなく、ただぼうっと店のキーホルダーを手にとっていた。
せっかくの修学旅行だというのに、初日からテンションが上がらない。それというのも......。
「よっ!体調良くなった?」
「にっしー......。うん、お昼食べたら気分良くなったからもう大丈夫。迷惑かけてごめんね」
ひとりでお土産やさんでぼーっとしていると、ばったり会ったにっしーに声をかけられ、力なく言葉を返す。
地元からここまで、飛行機で一時間もなかったけれど、そうとう揺れたうえに久しぶりの飛行機で見事に酔って、豪快に吐いてしまった。
そして、隣の席のゆっちや、通路の向かい側にいたにっしーにも、お茶をもってきてもらったり色々と気を使わせてしまっちゃったんだよね......。
「全然?部活中にいきなり倒れて、救急車で運ばれるやつよりはマシだから気にしないで」
落ち込む私を元気づけるように、にっしーは過去の自分の黒歴史を笑顔でネタにした。
クラスでの団体行動のほんのわずかな自由時間。
お土産やさんが並ぶ坂で、何を見るでもなく、ただぼうっと店のキーホルダーを手にとっていた。
せっかくの修学旅行だというのに、初日からテンションが上がらない。それというのも......。
「よっ!体調良くなった?」
「にっしー......。うん、お昼食べたら気分良くなったからもう大丈夫。迷惑かけてごめんね」
ひとりでお土産やさんでぼーっとしていると、ばったり会ったにっしーに声をかけられ、力なく言葉を返す。
地元からここまで、飛行機で一時間もなかったけれど、そうとう揺れたうえに久しぶりの飛行機で見事に酔って、豪快に吐いてしまった。
そして、隣の席のゆっちや、通路の向かい側にいたにっしーにも、お茶をもってきてもらったり色々と気を使わせてしまっちゃったんだよね......。
「全然?部活中にいきなり倒れて、救急車で運ばれるやつよりはマシだから気にしないで」
落ち込む私を元気づけるように、にっしーは過去の自分の黒歴史を笑顔でネタにした。