ふりむいてよキャプテン
どうしよう......、うっかりノリでキスとかしちゃった......。非常に気まずい。


無言で顔をふせているにっしーを横目に、床に落ちている氷をかき集めて、流しに捨てた。

そして新しく冷やすための氷を用意する、今度は手早く。


「じゃ、じゃあ......にっしー。
私そろそろ部活戻るね。
ここに氷置いとくから、にっしーも適当に休んだら戻ってきて」


対応に困ったけど、ひとまず何もなかったことにすることにして、まだうつむいているにっしーに声をかける。


「ああ.....うん、ありがとう。
あー......あのさ、俺たち付き合うってことでいいの......?」


にっしーはモジモジしながらそう言うと、照れたような何とも言えないような表情で顔をあげてから、立ち上がった。

何がどうなってそうなるのか。
< 494 / 604 >

この作品をシェア

pagetop