ふりむいてよキャプテン
「西川先輩と小野先輩なんですけど......」
「あー、それね。そっちも問題だよね」
さほちゃんが何を言いたいのかすぐに察して、くるりと振り返り、目を合わせてうなずく。
私とにっしー同じく、にっしーと小野くんも二学期最初の練習試合から、もう二週間近くまともにしゃべってない。
私とにっしーよりも、こっちの方が大問題だ。
だって......。
「ですよねー。
あさってから大会なのに、心配ですよねぇ」
ペットボトルがぱんぱんに入ったごみ袋を縛るさほちゃんの言うように、あさってから秋期大会の予選が始まる。
試合前なのに、こんな状態で大丈夫なのかな......。
「......うん。
あ、もうこんな時間だよ。
たしか六時半になったら、武道場こいって先生いってたよね?そろそろいこっか」
部室掃除も一通り終わったところで、壁にかけてある時計は六時半の五分前をさしている。
そこできりをつけて、さほちゃんと二人でひとつの傘に入って、雨の中武道場に向かった。
「あー、それね。そっちも問題だよね」
さほちゃんが何を言いたいのかすぐに察して、くるりと振り返り、目を合わせてうなずく。
私とにっしー同じく、にっしーと小野くんも二学期最初の練習試合から、もう二週間近くまともにしゃべってない。
私とにっしーよりも、こっちの方が大問題だ。
だって......。
「ですよねー。
あさってから大会なのに、心配ですよねぇ」
ペットボトルがぱんぱんに入ったごみ袋を縛るさほちゃんの言うように、あさってから秋期大会の予選が始まる。
試合前なのに、こんな状態で大丈夫なのかな......。
「......うん。
あ、もうこんな時間だよ。
たしか六時半になったら、武道場こいって先生いってたよね?そろそろいこっか」
部室掃除も一通り終わったところで、壁にかけてある時計は六時半の五分前をさしている。
そこできりをつけて、さほちゃんと二人でひとつの傘に入って、雨の中武道場に向かった。