ふりむいてよキャプテン
衣替えして、真っ黒の学ランばかりの野球部員が占める一年二組の教室。
チームワークについて、と黒板に大きく書かれた教室。
それぞれ席に座り、黒板の前に立っているのはキャプテンの小野くんのみ。
「じゃあ、どうすれば俺たちのチームワークが良くなるのか、一人ずつ意見を言っていって。まずヒロシから」
なんとかすると言っといて、結局なんとかできてなかったという、頼りないキャプテン小野くんの仕切りでミーティングが始まる。
「俺から?
さぁ.....。与えられた自分の役割をこなすことかな。
自分の役割果たすどころか、人の足ひっぱるやつとかマジでないし」
一番最初に指名された真ん中の方に座るヒロくんは、少し離れた席に座る本田くんにちらりと目をやる。
どこのポジションでも文句言わずやれってことなのかな。それも一理あるけど、完全に本田くんへのイヤミっぽい......。
「......俺は、チームメイトを信用することだな。
一人で自分勝手なプレイしたり、自分だけで勝てると思ってるやつとかマジでないよな」
ヒロくんの口調を真似して、本田くんも応酬。
なんか.....、二人とも言ってることは間違ってないんだ、言ってることは。だけどどうも言い方にトゲがあるというか、ケンカ売ってるよね。
チームワークについて、と黒板に大きく書かれた教室。
それぞれ席に座り、黒板の前に立っているのはキャプテンの小野くんのみ。
「じゃあ、どうすれば俺たちのチームワークが良くなるのか、一人ずつ意見を言っていって。まずヒロシから」
なんとかすると言っといて、結局なんとかできてなかったという、頼りないキャプテン小野くんの仕切りでミーティングが始まる。
「俺から?
さぁ.....。与えられた自分の役割をこなすことかな。
自分の役割果たすどころか、人の足ひっぱるやつとかマジでないし」
一番最初に指名された真ん中の方に座るヒロくんは、少し離れた席に座る本田くんにちらりと目をやる。
どこのポジションでも文句言わずやれってことなのかな。それも一理あるけど、完全に本田くんへのイヤミっぽい......。
「......俺は、チームメイトを信用することだな。
一人で自分勝手なプレイしたり、自分だけで勝てると思ってるやつとかマジでないよな」
ヒロくんの口調を真似して、本田くんも応酬。
なんか.....、二人とも言ってることは間違ってないんだ、言ってることは。だけどどうも言い方にトゲがあるというか、ケンカ売ってるよね。