ふりむいてよキャプテン
「もちろん、じゃあにっしーおつかれ」

「えっ!今日俺の家でゲームするんじゃないの?」

「なにいってんだ。そんなのいつでもいいから。
せっかく宮崎さんが待っててくれたんだから、ちゃんと話しなよ」


小野くんは自分の自転車をさっさと出すと、止めるにっしーも無視して、さーっと帰っていった。


「あ......、じゃあ俺も英語の予習あるから、また明日」

「にっしー予習は授業中にやる主義じゃないの?
明日の二限の古典の時間にやったらいいじゃん。

ねぇ、ちょっと......、何で避けるの?
にっしーの自転車こっちだからね」


二人きりになったとたん、私のいるところを大きく避けるにっしーの部活用バッグをつかんで、彼と私の自転車の近くまで連れていく。

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