ふりむいてよキャプテン
「ああ......、うん......ごめん。
避けてたわけじゃないんだけど、あみに申し訳なさすぎて合わせる顔ないっていうか、これからどう償っていこうとか色々考えてたら......。
......すみませんでしたっ!!」
ぶつぶつ言っていたかと思えば、にっしーは勢いよく頭を下げた。
避けてたことを謝ってる......わけじゃないよね。
頭を下げるにっしーに、なんだかすごくモヤモヤする。
謝ってほしいわけじゃ、ないのに......。
「......なんで謝るの?」
「いや、だって、怒ってるよね?」
カラフルなくまが二つついたバッグの持ち手を握りうつむいた私の顔を、にっしーは下げていた頭を上げてちらりとみた。
「だから、なんで怒るの?」
「なんでって......、なあ?」
日の落ちた自転車置き場、自転車もあと少ししか残っていない。
ここにいるのは私だけなのに、にっしーは誰に話しているのか、気まずそうに目を泳がせ、空中に話しかけている。
避けてたわけじゃないんだけど、あみに申し訳なさすぎて合わせる顔ないっていうか、これからどう償っていこうとか色々考えてたら......。
......すみませんでしたっ!!」
ぶつぶつ言っていたかと思えば、にっしーは勢いよく頭を下げた。
避けてたことを謝ってる......わけじゃないよね。
頭を下げるにっしーに、なんだかすごくモヤモヤする。
謝ってほしいわけじゃ、ないのに......。
「......なんで謝るの?」
「いや、だって、怒ってるよね?」
カラフルなくまが二つついたバッグの持ち手を握りうつむいた私の顔を、にっしーは下げていた頭を上げてちらりとみた。
「だから、なんで怒るの?」
「なんでって......、なあ?」
日の落ちた自転車置き場、自転車もあと少ししか残っていない。
ここにいるのは私だけなのに、にっしーは誰に話しているのか、気まずそうに目を泳がせ、空中に話しかけている。