ふりむいてよキャプテン
にっしーのことが好きだよ。
そう言おうとする前に、にっしーは私の手をさりげなく離した。
「何回も俺フラれてるのにな、ごめん、もう絶対にあんなことしたりしない。俺に償えることなら何でもするから。
もう中途半端なことしたりしないし、部活にも集中する。
春の大会は結果残せるようにがんばる」
野球で償ってほしいわけじゃないんだけど......。
そもそも償ってほしいなんて、私はみじんも思ってない。
なんだかとことん噛み合わなくて、タイミングが合わないにっしーに得体のしれない不安感が心を覆っていく。
「もう野球のことしか考えないから」
はいきた、またこのパターン。
暗がりの中、とうとう小野くんみたいなことを言い出したその瞬間、にっしーに見切りをつけることが決定した。
そう言おうとする前に、にっしーは私の手をさりげなく離した。
「何回も俺フラれてるのにな、ごめん、もう絶対にあんなことしたりしない。俺に償えることなら何でもするから。
もう中途半端なことしたりしないし、部活にも集中する。
春の大会は結果残せるようにがんばる」
野球で償ってほしいわけじゃないんだけど......。
そもそも償ってほしいなんて、私はみじんも思ってない。
なんだかとことん噛み合わなくて、タイミングが合わないにっしーに得体のしれない不安感が心を覆っていく。
「もう野球のことしか考えないから」
はいきた、またこのパターン。
暗がりの中、とうとう小野くんみたいなことを言い出したその瞬間、にっしーに見切りをつけることが決定した。