ふりむいてよキャプテン
最後の一打席
そして迎えた夏の大会、地方予選一回戦。
やっぱりいつもの練習試合とは違う、独特のぴりっとした空気が漂う試合前の控え室。
「これ、アンタが作ったの?」
「うん、そう。
みんなお揃いで作ってみたんだ」
これ、と目の前に赤いいちご柄のお守りを出したヒロくんに笑顔で答える。
以前マネージャーがいた時はお守りを作っていたと先生に聞いて、背番号をもらった人の分だけ作ってみた。
直接渡すのも恥ずかしかったから、みんながアップいってる間に部活用カバンの上に置いといたんだけど、もう気づいてくれたんだね。
お守りといっても、それぞれの背番号を刺繍した小さい袋にひもを通した簡単なものだけど......裁縫下手過ぎてかなり時間がかかっちゃった。
見た目キレイじゃないけど、少しは喜んでもらえたかな?
「バカにしてんの?
こんなの恥ずかしくてつけられないよ」
期待むなしく、喜ぶどころか眉間にシワをよせ、迷惑そうなヒロくん。
やっぱりいつもの練習試合とは違う、独特のぴりっとした空気が漂う試合前の控え室。
「これ、アンタが作ったの?」
「うん、そう。
みんなお揃いで作ってみたんだ」
これ、と目の前に赤いいちご柄のお守りを出したヒロくんに笑顔で答える。
以前マネージャーがいた時はお守りを作っていたと先生に聞いて、背番号をもらった人の分だけ作ってみた。
直接渡すのも恥ずかしかったから、みんながアップいってる間に部活用カバンの上に置いといたんだけど、もう気づいてくれたんだね。
お守りといっても、それぞれの背番号を刺繍した小さい袋にひもを通した簡単なものだけど......裁縫下手過ぎてかなり時間がかかっちゃった。
見た目キレイじゃないけど、少しは喜んでもらえたかな?
「バカにしてんの?
こんなの恥ずかしくてつけられないよ」
期待むなしく、喜ぶどころか眉間にシワをよせ、迷惑そうなヒロくん。