天使のような歌声
「……じゃあ、乙葉だったら、どうする?」
私?私は____
「………」
どんな選択をするのだろう。
鈴使が隣にいる未来を常に描いていたけど、もしその前に私は空へと旅立つのなら、鈴使から離れることができるのだろうか。
きっと、できないだろう____
そう思うからこそ、私はきっと遠く離れた場所にいく。
鈴使を想う以上に幸せになってほしい、という思いが何倍も強いから。
「……わからないかな」
どうしたら良いかがわかっていても、口に出すことはできない。
ただの例え話だとしても、鈴使から離れるなんて想像するのも嫌だから。