天使のような歌声
「ありがとな!」
そういって、私の好きな笑顔を浮かべ頑張って作ったマフラーを首に巻いてくれた。
……ふふ、うれしいな。
「乙葉。前髪に葉がついてるからちょっと目つぶれ」
「うん。とってくれるの?ありがとう」
ぎゅっと目をつぶりとってくれるのをまつ。
…………ん?なんか、首にひやっとしたものがあたったような。
「……え!?これって」
不思議に思い目を開けると視界に入ってきたキラキラしたもの。
「え?ネックレス?」
首もとみてみると、小さいダイヤが丁寧に埋め込まれたネックレスがつけてあった。
「…っ……鈴使!ありがとう!」
なみだでぼやける視界に鈴使を捉え、ほほえんでみせた。