【完】幸せをくれたあなたに。
学校に着き、なんとか3限目まで終わった。
私は、トイレに行きたくなり少し歩いたところにあるトイレに行った。
そこには、化粧をしてる女4人がいた。
4人は、手が止まり私の方を睨むように見てくる。
私は気にせず、そのままトイレの個室に入った。
いきなりシーンと静まり返った。
そう思っていたら
「ひっ……!!」
水を巻くホースが、私の入ってる個室の中に入れてきたかと思えば、そのまま水が出てきた。
「アハハっ! かっわいそー。早く水止めないと溢れちゃうよ?」
さっきの女たちが、私のところにホースを入れたんだ。
髪から服まで全部濡れてしまった。
女たちは、教室に戻ったのかこのトイレは誰もいない。
「最悪……」
どうにかして水を止めないとほんとに溢れてしまう。
私はとりあえず、ドアの上にかかっているホースを押して下に落とした。
……だけど、そのホースは逆に下から私の個室へと水が溢れてきた。
急いでドアを開けようとした。
だけど、
──ドンッ!
あの女たちが、外からホウキかなにかで鍵を閉めたんだ。
いくら開けようとしても開かない。
仕方なく、ドアの上をのぼった。