【完】幸せをくれたあなたに。




乱暴に押さえつける男たち。


「や……! 汚い手で触んないで!」


嫌だ嫌だ、と逃げても、男の力には敵うわけもなく、左右の腕、左右の足を抵抗できないように掴まれた。



「マジで可愛いんだけど」

「ほんとにヤッちゃっていいの?」


その男たちの言葉に、麻紀は


「うん。好きにやってよ」


確かに、そう言ったんだ。


嘘……だよね?


やだ……。


嫌、イヤイヤっ!


男たちは、そんな私の叫びなんて聞きもせず、私の服を脱がし始めた。



「いや……っ!!」


どんなに抵抗したって、止まることのない行為。


そんな時、麻紀の声が上から聞こえた。


「言っとくけど、アンタのこと友だちだと思ったことないんだけど。勘違いしないでね?」


「ま……きっ……!」

「ほんと汚い奴。病気うつりたくないから、近づかないでね?」 


クスクス笑う麻紀と、一緒にいた女。



それって……


今までずっとそんな想いで一緒にいたってこと……?


なにそれ……




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