【完】幸せをくれたあなたに。
「人はのう……。変わったなんて言うじゃろうけど、実は全く変わってないんじゃよ」
突然教頭先生は、なにかを見透かしたかのように、遠くを見つめ話をした。
私は耳を傾けることしかできなかった。
すると、教頭先生は真っ直ぐと、私の目を見て言った。
「自分が思うままにいきなさい……」
そう、優しく微笑みながら……。
でも、私はその瞬間、少し背中を押された気がした。
次の日には、学校が大騒ぎしていた……。