【完】幸せをくれたあなたに。

「うっ、えっ!?　ゆっきー!?」

「いや、今のは違うんだよ!!　俺たちは別に……」


「どういうことだって、聞いてんだよっ!!」


大きな声で俺はそいつらに、怒鳴りつけ、前にいた1人の胸ぐらを掴んだ。



「っ……、俺たちは、言われたことをやっただけなんだよ」

「そ、そうだよ！　ほら、ゆっきーといつもいる藤乃が、いるだろ!?」


麻紀……？

「あいつが……っ、なんだよ」

「だから……！　その藤乃が、俺らに命令してきた張本人だって……っ！」


ウソ、だろ……？


「んなわけ……ねぇだろ!!」


「実際は、そうなんだよ!!　……ほら、証拠に2年の後半からアイツら話さなくなったろ!?」


「……っ!!」

確かに、そうだ……。



「ちょうど、ゆっきーが休んだ時だよ……」


俺が休んだ時……？


「なんだよ、それ……」


「俺たちは、藤乃に頼まれただけなんだよっ……!!　アイツ邪魔だからって、ヤれって……」


「……もちろん、初めは無理だって否定したよ。けど、俺ら色んな弱み握られてて、だから……」



「ウソ、だろ……」


頭が上手くついていけない……。