【完】幸せをくれたあなたに。
「私、松井くんが好きだったよ」
「……は? ……え、マジ?」
なにも知らない松井くんは、凄く驚いてる様子。
「どうしても、伝えておきたかった。けど、もう過去形だからね! じゃあ、後は2人で」
屋上から、去って行った藍那。
屋上に 残されたのは、私たち2人。
静かになった屋上。
緊張して、鼓動が速くなるのがわかる。
「琴」
雪くんに、名前を呼ばれ顔を上げる。
「まだ言ってなかったから言う。
琴が好きだよ」