【完】幸せをくれたあなたに。
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委員の仕事も終わり、あっという間に1日が過ぎた。
そんな朝、名前は知らないけどあの隣の席に座る女の子に話しかけようと思った。
教室のドアを開けようとすると、なにやらざわついていた。
入ってみると
「てめぇ、ぶつかってきやがってマジきめぇんだよっ!!」
突然、女の怒鳴り声が聞こえた。
なにが起きているのかと、目を向けると、そこにはあの隣の席の女の子が尻もちをついていた。
きっとその女の子とぶつかってキレているのだろう。
心の狭い人だなあ。
その時、予鈴が鳴った。
女は「チッ」と舌打ちをしてダルそうに席に着いた。
私も席に座ると、隣にゆっくり座る影が見えた。
見てみると、女の子が俯きながら怯えていた。