【完】幸せをくれたあなたに。
この気持ちは……!?
変化
結局、あの後なにがあったのかわからないまま、午後の授業を受けた。
藍那が早退した後、私を体育館裏に連れてった女4人や、それ以外にも周りが私へと視線を向ける。
そういえば、美形くんを置いて藍那を探しに行ったんだっけ?
あの後、なにか言われたのかな。
とにかく、私へと向ける視線が痛い。
横目で松井くんを見た。
真剣な顔つきで、ノートを書いてる。
まるで、誰も相手にしないと言ってるようで。
そして、ふと藍那を思い出した。
赤くなった頬に、目線も左右に揺らし、なにか隠してるよう。
「はあ……」
考えても考えても、答えは出なくて……。
帰りの準備をしようと、鞄の中に荷物を入れる。
あれ?