【完】幸せをくれたあなたに。




「三浦です」

「下の名前は?」


「教えないです」


「えー、なんでー? 教えてよ」


「やです」


「む。じゃあ、みーちゃんでいいや」

み、みーちゃん?


「まさかそれって、私のことですか?」

「そうだよ?」


はあ……とため息をついていると、


「お待たせしました。ミルクティーとオレンジジュースと特盛チョコバナナパフェです」


なんか可愛らしい組み合わせがきた。


ミルクティーは私のだけど、オレンジジュースを遥生くんが?


「ふふ」

つい笑ってしまうと


「ちょ、笑わなくてもいいだろ?」


真っ赤な顔をした遥生くん。


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