この恋、きみ色に染めたなら
*モデル依頼
近い!
近い!
近い!
無駄に近いー!!!!!
『ま、拒否してくれてもいいけど。
でもお前、拒否なんてしないだろ?』
先輩の顔が少しずつ離れていき、先輩の顔全体がよく見えるようになり、私の中に開放感が産まれる。
『……いえ、私だって拒否け』
『そんなに顔を赤くさせて?』
またもや人の話を最後まで聞かずに、この男は…!
てか、てかね!
普通に“氷の美男子”と呼ばれている、女子の憧れの的、そんな肩書のある人に近距離で見つめられたら誰だって顔を赤くさせるわよ!
『俺は泣いて、顔ぐちゃぐちゃな女より素直ですぐに顔を赤らめるような女の方が好みだけど』
はい!?
先輩はクスクスと笑っていますが!
先輩の言葉の意味が全く持って理解できません!