この恋、きみ色に染めたなら
*凪の予想と気持ち確認作戦…?
先輩と離れ、そのまま授業に出る気のしない私はそのまま中庭の隅にあるベンチに腰かけ、ただ流れる雲を見つめていた。
~♪~♪~♪~
不意に携帯が鳴り響き、制服のポケットから取り出し、画面を見つめる。
『……凪……』
画面には凪からメッセージが届いたことが表示されていて、私はそのメッセージを読む。
【山科先輩となんの話をしてたのかな~?♡】
凪………もう山科先輩と話をしていた内容なんて記憶から抜け落ちしてしまいそうなくらいに私は今、頭を抱えているよ……
【ごめん。私、一限サボるから、また後で話すね!】
私が凪にメッセージを送った、ものの数十秒後に返事が届く。
【数学の坂田、体調不良で休み!
だから自習になったの。もし紗希が話せるなら紗希の所に行くよ♪】
凪に聞いてもらいたいな……
私一人で頭を抱えているよりも、凪にも聞いてもらうことでスッキリするものがあるかもしれないし。
【ありがとう。今、中庭にいるんだけど…来れる?】
【了解!今から行くね!】
その返事の5分もしないうちに凪は中庭へと来てくれた。