この恋、きみ色に染めたなら





周りからの冷たい視線と好奇な視線ー……




成田先輩も山科先輩もこの教室に来るのはやめてください……










あ、でも……




成田先輩がこの教室に来た時、騒ぐクラスメートに“殺すよ”とか言って黙らせてくれたことがあったなぁ……





あの時は“さすが氷の美男子”とか思ったけど。




思い出してみれば先輩はいつも気付いていないように思えて気が付く人。



優しくないようでいて、本当は優しい……





全然、“氷の美男子”とか思えないくらいに優しい人……






そんなことを思い出しては、私の心が熱くなる。





記憶の先輩にさえ、私は恋をしてしまう……これはかなりの重症だ。












『……会いたいな……』





やっぱり会いたい……





会いたいよ、先輩ー…














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