この恋、きみ色に染めたなら
あとがき
はじめまして。
こんにちは。
著者の中原亜依と申します。
この度は数ある作品の中から、こちらの『この恋、きみ色に染めたなら』をお読み頂き、本当にありがとうございました。
こちらの作品は“好きになった人には忘れられない人がいました”という設定を基盤に、彼氏に振られ傷心の主人公・紗希と愛する人を失ってしまった肇が恋をするという物語です。
好きな人には好きな人がいる、諦めてしまえば、忘れてしまえば傷つかない恋ですし、そう出来たらどんなに楽か。
けれど好きになってしまった、その事実も想いも打ち消すことはできず、相手の言葉に行動に恋心は募っていく様子、でもやはりどんなに好きになっても振り向いてもらえない、その悲しさ、悔しさ、切なさをどうにか作中で描けたら……そんな思いで始めた作品が気が付けば中原にとって一番の長編作品となってしまいました(笑)
揺れる恋心は“こうと決めたんだからこうだ”と、言葉も行動もその考え通りに動かすのは難しい。
相手の言葉で期待したり、相手の行動で傷ついたり、その度に自分自身の想いや考え方も変わる、私はそうやって立ち止まったり、悩んだりする姿を紗希に演じてほしかった。
その揺れる恋心、立ち止まったり、悩むその姿を紗希は十分に演じきってくれました。
その紗希の演技に、この作品はここまでの長編となってしまったんですね、きっと(笑)